九十九の作り手  日本各地

 日本には古くから、付喪神(つくもかみ)という信仰がある。

長い年月を経て古くなった物に、神や霊魂などが宿るという観念で、

その物の扱い方により、宿る神は善にも悪にも振れるとされてきた。

つまり、人々は物に対してその物以上の尊敬の念があったのだろう。

物自体に意思が生まれるという観念は他にはなく、日本固有のものだ。

その観念は、古来より外から伝えられてきた技術を

独自に築き上げてきた「作り手」から生まれたのではないだろうか?

多くの製品が海外で生産されることを余儀なくされている昨今、

今でも尚、先代を継ぐ彼等、九十九の「意思」とその「意味」を今一度見直してみる。

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三十三・五

「鏡の修復作業の依頼も多く、何十年も前の鏡を綺麗にし、また何十年と使われていく。そこがこの仕事の魅力だ」と語る。 山本さん(五代目)が使う道具は三代目からの受継いだものである。 同じことなのだ。 彼が語る「後世に残す」という魅力は先代の道具を受継ぐ職人達にとって自然なこと。 彼等の魅力は作る「物」だけではなく、生活すべてなのだと改めて感じる。  山本合金製作所 山本晃久さん  京都府京都市  Date.2014.09.02