九十九の作り手  日本各地

 日本には古くから、付喪神(つくもかみ)という信仰がある。

長い年月を経て古くなった物に、神や霊魂などが宿るという観念で、

その物の扱い方により、宿る神は善にも悪にも振れるとされてきた。

つまり、人々は物に対してその物以上の尊敬の念があったのだろう。

物自体に意思が生まれるという観念は他にはなく、日本固有のものだ。

その観念は、古来より外から伝えられてきた技術を

独自に築き上げてきた「作り手」から生まれたのではないだろうか?

多くの製品が海外で生産されることを余儀なくされている昨今、

今でも尚、先代を継ぐ彼等、九十九の「意思」とその「意味」を今一度見直してみる。

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二十六・七

原料の木皮を煮て柔らかくし、水にさらしながら皮の不要物(根などの黒い部分)を手でちぎっていく「ちり取り」の作業。 この作業が質の良い和紙を作る。 和紙作りは技術ももちろんだが、「ちり取り」工程も「選別」工程も眼で見極める根気のいる作業だ。  澤村正 美濃和紙工房 岐阜県美濃市  Date.2014.06.24