九十九の作り手  日本各地

 日本には古くから、付喪神(つくもかみ)という信仰がある。

長い年月を経て古くなった物に、神や霊魂などが宿るという観念で、

その物の扱い方により、宿る神は善にも悪にも振れるとされてきた。

つまり、人々は物に対してその物以上の尊敬の念があったのだろう。

物自体に意思が生まれるという観念は他にはなく、日本固有のものだ。

その観念は、古来より外から伝えられてきた技術を

独自に築き上げてきた「作り手」から生まれたのではないだろうか?

多くの製品が海外で生産されることを余儀なくされている昨今、

今でも尚、先代を継ぐ彼等、九十九の「意思」とその「意味」を今一度見直してみる。

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二十九・五

お琴と一緒に置かれた音響機器。 お琴を含めた弦楽器は広い音域を持っているため、録音するためには高価な機器が必要となる。 若い頃に興味を持った音響知識が、今ではそれも仕事としてやっている。 若い演奏者にも素晴らしい人が沢山おり、そういう人を応援するため良い楽器を探したり、助言なども行っているという。 取材中も金子さんを慕って来られる方も多く、笑いが絶えない空間が広がっていた。  かねこ琴三絃楽器店 金子政弘さん  http://www.kanekogakki.jp  Date.2014.06.25