九十九の作り手  日本各地

 日本には古くから、付喪神(つくもかみ)という信仰がある。

長い年月を経て古くなった物に、神や霊魂などが宿るという観念で、

その物の扱い方により、宿る神は善にも悪にも振れるとされてきた。

つまり、人々は物に対してその物以上の尊敬の念があったのだろう。

物自体に意思が生まれるという観念は他にはなく、日本固有のものだ。

その観念は、古来より外から伝えられてきた技術を

独自に築き上げてきた「作り手」から生まれたのではないだろうか?

多くの製品が海外で生産されることを余儀なくされている昨今、

今でも尚、先代を継ぐ彼等、九十九の「意思」とその「意味」を今一度見直してみる。

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三十六・七

中学の美術の授業で作った彫り物を母が見て、才能があると考え習うことを進められた。 面と向かい合うこの仕事は根気が大切だという。 「自分を消す事の出来た満足の行くものはなかなか出来ないが、そこがおもしろい。そして何より、自分の手で作り上げるのは嬉しい」と話してくれた。  京都能面工房 能面師 岩井 彩さん  京都府京都市  http://www.noh-mask.net  Date.2014.08.29