九十九の作り手  日本各地

 日本には古くから、付喪神(つくもかみ)という信仰がある。

長い年月を経て古くなった物に、神や霊魂などが宿るという観念で、

その物の扱い方により、宿る神は善にも悪にも振れるとされてきた。

つまり、人々は物に対してその物以上の尊敬の念があったのだろう。

物自体に意思が生まれるという観念は他にはなく、日本固有のものだ。

その観念は、古来より外から伝えられてきた技術を

独自に築き上げてきた「作り手」から生まれたのではないだろうか?

多くの製品が海外で生産されることを余儀なくされている昨今、

今でも尚、先代を継ぐ彼等、九十九の「意思」とその「意味」を今一度見直してみる。

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五十五・五

〜漆芸作家〜 凛とした彼の手の動き。 力の入れ方、重心の移動、筆を握る位置。 自身のイメージを手から筆へ、毛先から作品へと伝える。 どのように動かせばより滑らかに、素早く、効率的に動かせるのか? 作り手は経験からそれを知っている。 無駄を省いた動き=「型」が一直線にイメージを伝え具現化される。 彼等の動きを美しく感じるの理にかなっているからなのだろう。  漆芸作家 浅井 康宏さん  埼玉県川越市  http://asai-urushi.com  Date.2015.04.30