九十九の作り手  日本各地

 日本には古くから、付喪神(つくもかみ)という信仰がある。

長い年月を経て古くなった物に、神や霊魂などが宿るという観念で、

その物の扱い方により、宿る神は善にも悪にも振れるとされてきた。

つまり、人々は物に対してその物以上の尊敬の念があったのだろう。

物自体に意思が生まれるという観念は他にはなく、日本固有のものだ。

その観念は、古来より外から伝えられてきた技術を

独自に築き上げてきた「作り手」から生まれたのではないだろうか?

多くの製品が海外で生産されることを余儀なくされている昨今、

今でも尚、先代を継ぐ彼等、九十九の「意思」とその「意味」を今一度見直してみる。

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三十六

〜能面師〜 クリエイティブな仕事だが、能面の基本は昔の面を「写す」こと。 自分の「癖」や「個性」を消すことが重要だそうです。 人にとって顔は中心的意味を持ち、面はその突き詰めたもの。 「無心で写す能面師」「形作る為の道具と手」「形作られる面」「屑となる木っ端」。 面を打つこの光景は「能面師」という世界観を表現出来たと思います。 (※面を彫る事を「打つ」といいます)  京都能面工房 能面師 岩井 彩さん  京都府京都市  http://www.noh-mask.net  Date.2014.08.29