九十九の作り手  日本各地

 日本には古くから、付喪神(つくもかみ)という信仰がある。

長い年月を経て古くなった物に、神や霊魂などが宿るという観念で、

その物の扱い方により、宿る神は善にも悪にも振れるとされてきた。

つまり、人々は物に対してその物以上の尊敬の念があったのだろう。

物自体に意思が生まれるという観念は他にはなく、日本固有のものだ。

その観念は、古来より外から伝えられてきた技術を

独自に築き上げてきた「作り手」から生まれたのではないだろうか?

多くの製品が海外で生産されることを余儀なくされている昨今、

今でも尚、先代を継ぐ彼等、九十九の「意思」とその「意味」を今一度見直してみる。

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四十七・八

やはり父の言葉の影響力は大きい。自らの作品制作では、意識して一線を引いている。 大多数の人間は生きていく上で必ず何かからの影響を受けながら個を形成しており、その影響を無意識にでもうけいれることができれば、ある意味容易に個を形成できる。 また他の影響を受けるだけではなく、自身を表現し影響する側に立とうと意識すれば、多大なエネルギーを必要とし容易ではない。 影響を与えることができる人間、与えようとする意志を貫く人間。 それが出来る限られた人間。 アーティストとは魅力的なわけだ。話しながらそんなことを感じていた。  漆芸 表悦 漆工芸家 三木 啓樂さん  京都府京都市  http://www.hyoetsu.jp/  Date.2015.01.25