九十九の作り手  日本各地

 日本には古くから、付喪神(つくもかみ)という信仰がある。

長い年月を経て古くなった物に、神や霊魂などが宿るという観念で、

その物の扱い方により、宿る神は善にも悪にも振れるとされてきた。

つまり、人々は物に対してその物以上の尊敬の念があったのだろう。

物自体に意思が生まれるという観念は他にはなく、日本固有のものだ。

その観念は、古来より外から伝えられてきた技術を

独自に築き上げてきた「作り手」から生まれたのではないだろうか?

多くの製品が海外で生産されることを余儀なくされている昨今、

今でも尚、先代を継ぐ彼等、九十九の「意思」とその「意味」を今一度見直してみる。

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四十一

〜時計職人〜 世界の古時計を修理する時計職人。 消費と廃棄を繰り返す社会は、当然時計業界も同じだ。 店を閉めた同業者がいる中、壊れても修理をして永く使えるものだけを扱う。価値を知る人、価値を見出せる人とだけと取引をするというスタイルに転向する。 その自己と他者の観念により、物は付加価値を得る。 彼ら職人はブランドなどの付加価値だけでなく、人の思考による付加価値が大きいと思う。  工房 亞陀 井上 悦朗さん  石川県金沢市  http://takumiada3.daa.jp/Photos/  Date.2014.12.02