九十九の作り手  日本各地

 日本には古くから、付喪神(つくもかみ)という信仰がある。

長い年月を経て古くなった物に、神や霊魂などが宿るという観念で、

その物の扱い方により、宿る神は善にも悪にも振れるとされてきた。

つまり、人々は物に対してその物以上の尊敬の念があったのだろう。

物自体に意思が生まれるという観念は他にはなく、日本固有のものだ。

その観念は、古来より外から伝えられてきた技術を

独自に築き上げてきた「作り手」から生まれたのではないだろうか?

多くの製品が海外で生産されることを余儀なくされている昨今、

今でも尚、先代を継ぐ彼等、九十九の「意思」とその「意味」を今一度見直してみる。

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六

〜鎚起職人〜 鎚起職人は一枚の銅を叩いて作る。 以前、中国雲南省で銅仏具工房でも驚かされた技術だ。 古来大陸から伝わった技術を独自に磨き、湯沸を1枚で形作る技。細かさと繊細さに見蕩れてしまう。 工房内には「コッコッ」と作業の音が心地よく響いている。  株式会社 玉川堂 新潟県燕市  http://www.gyokusendo.com  Date.2013.11.19