九十九の作り手  日本各地

 日本には古くから、付喪神(つくもかみ)という信仰がある。

長い年月を経て古くなった物に、神や霊魂などが宿るという観念で、

その物の扱い方により、宿る神は善にも悪にも振れるとされてきた。

つまり、人々は物に対してその物以上の尊敬の念があったのだろう。

物自体に意思が生まれるという観念は他にはなく、日本固有のものだ。

その観念は、古来より外から伝えられてきた技術を

独自に築き上げてきた「作り手」から生まれたのではないだろうか?

多くの製品が海外で生産されることを余儀なくされている昨今、

今でも尚、先代を継ぐ彼等、九十九の「意思」とその「意味」を今一度見直してみる。

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四十四・八

薄暗い工房に1灯の電球が灯った工房。 今回、それぞれの工房を時間の無い中、株式会社ダイイチの宮本英孝(孝信さんの父)さんに案内して頂いた。 技術を伝えようとする宮本一廣さん。 その技術に惚れ込み習得しようとするお弟子さん。 教えられた技術を、算盤職人としての誇りを持ち仕事と向き合う宮永孝信さん。 それぞれの部品を作る職人さん。 そして、皆と一緒に、これから先を考え動いている宮永英孝さん。 車の中で話して下さった事は、私自身も心熱くなる。頑張ろうという気にさせてくれた。  算盤工房 宮本 一廣さん  兵庫県小野市  Date.2014.11.25