九十九の作り手 日本各地
日本には古くから、付喪神(つくもかみ)という信仰がある。
長い年月を経て古くなった物に、神や霊魂などが宿るという観念で、
その物の扱い方により、宿る神は善にも悪にも振れるとされてきた。
つまり、人々は物に対してその物以上の尊敬の念があったのだろう。
物自体に意思が生まれるという観念は他にはなく、日本固有のものだ。
その観念は、古来より外から伝えられてきた技術を
独自に築き上げてきた「作り手」から生まれたのではないだろうか?
多くの製品が海外で生産されることを余儀なくされている昨今、
今でも尚、先代を継ぐ彼等、九十九の「意思」とその「意味」を今一度見直してみる。
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