九十九の作り手  日本各地

 日本には古くから、付喪神(つくもかみ)という信仰がある。

長い年月を経て古くなった物に、神や霊魂などが宿るという観念で、

その物の扱い方により、宿る神は善にも悪にも振れるとされてきた。

つまり、人々は物に対してその物以上の尊敬の念があったのだろう。

物自体に意思が生まれるという観念は他にはなく、日本固有のものだ。

その観念は、古来より外から伝えられてきた技術を

独自に築き上げてきた「作り手」から生まれたのではないだろうか?

多くの製品が海外で生産されることを余儀なくされている昨今、

今でも尚、先代を継ぐ彼等、九十九の「意思」とその「意味」を今一度見直してみる。

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四十四・二

〜算盤職人〜 父は算盤の会社を営んでおり、アジア各地に出向き、製造や算盤の普及に努めている。 「言葉はどうしてるんですか?」と聞くと、 「身振り手振り口ぶりや!」と、頼もしい。 算盤を使う人が少なくなってきた昨今、若い職人が今後も活動していけるような環境にしようと奮闘している。  株式会社ダイイチ 算盤職人 宮永 孝信さん  兵庫県小野市  http://daiichi.c-syoku.com  Date.2014.11.25