九十九の作り手  日本各地

 日本には古くから、付喪神(つくもかみ)という信仰がある。

長い年月を経て古くなった物に、神や霊魂などが宿るという観念で、

その物の扱い方により、宿る神は善にも悪にも振れるとされてきた。

つまり、人々は物に対してその物以上の尊敬の念があったのだろう。

物自体に意思が生まれるという観念は他にはなく、日本固有のものだ。

その観念は、古来より外から伝えられてきた技術を

独自に築き上げてきた「作り手」から生まれたのではないだろうか?

多くの製品が海外で生産されることを余儀なくされている昨今、

今でも尚、先代を継ぐ彼等、九十九の「意思」とその「意味」を今一度見直してみる。

Show More
Show More
五・五

右が社長の小林一夫さん。 毎週のように取材が入る中でも、終わるとすぐに若い職人と肩を並べて作業をする。 「吹けば飛ぶような磨き屋」と彼はよく言う。 実際そうも感じられるが、彼は常に先を見て行動している。 人のやらないこと、やりたがらないこと、出来ないことに目を向け続けた結果は、職人を目指す若者を惹きつける。 取材中に流れてきたのは大手企業からの「納期はおまかせします」の発注書。ここでしか出来ない。だからお願いしたい。という信頼が伺える。  小林研業 小林一夫さん 新潟県新潟市  http://www.ginzado.ne.jp/~kenma/  Date.2013.11.19