九十九の作り手  日本各地

 日本には古くから、付喪神(つくもかみ)という信仰がある。

長い年月を経て古くなった物に、神や霊魂などが宿るという観念で、

その物の扱い方により、宿る神は善にも悪にも振れるとされてきた。

つまり、人々は物に対してその物以上の尊敬の念があったのだろう。

物自体に意思が生まれるという観念は他にはなく、日本固有のものだ。

その観念は、古来より外から伝えられてきた技術を

独自に築き上げてきた「作り手」から生まれたのではないだろうか?

多くの製品が海外で生産されることを余儀なくされている昨今、

今でも尚、先代を継ぐ彼等、九十九の「意思」とその「意味」を今一度見直してみる。

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三十二

〜バイオリン職人〜 若い頃、イタリアでの修行生活での経験が、製作だけでなく考え方、生き方に大きく影響している。 イタリアでは今でも家の一角で作業し、自ら販売するという職人が多い。 400年続いたそのスタイルが素晴らしいのではなく、彼等の「売らなければ」という意気込みが結果的に続いたのだと話してくれた。 大切であり、尊敬する事であり、見習うべきは内側にある。  バイオリン工房クレモナ 岩井孝夫さん 大阪府枚方市  http://www.d1.dion.ne.jp/~luccio/  Date.2014.06.17