九十九の作り手  日本各地

 日本には古くから、付喪神(つくもかみ)という信仰がある。

長い年月を経て古くなった物に、神や霊魂などが宿るという観念で、

その物の扱い方により、宿る神は善にも悪にも振れるとされてきた。

つまり、人々は物に対してその物以上の尊敬の念があったのだろう。

物自体に意思が生まれるという観念は他にはなく、日本固有のものだ。

その観念は、古来より外から伝えられてきた技術を

独自に築き上げてきた「作り手」から生まれたのではないだろうか?

多くの製品が海外で生産されることを余儀なくされている昨今、

今でも尚、先代を継ぐ彼等、九十九の「意思」とその「意味」を今一度見直してみる。

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二十三・五

壁一面の鉋(かんな) 昔はおひつ、風呂桶、たらい、味噌樽など、どの家庭にも「桶」はあったが、時代とともにプラスチックに取って代わられた。 現代の職人は昔と同じようにやっているだけではいけない。よりクリエイティブに動かなければならない。彼は積極的にデザイナーと組んで桶の技術を家具などに応用している。  中川木工芸 比良工房 中川周士さん 滋賀県大津市  http://www.grass-garden.com  Date.2014.01.25